はじめに
AWS アーキテクチャ図は基本的に 2D で描画されることが多いですが、draw.io では 3D のテンプレートも用意されています。
今回は、実際に 3D 簡単なアーキテクチャ図を描いてみます。
2D とどちらが見やすいか・描きやすいかを比較します。
【3D】AWS アーキテクチャ図作成
draw.io 起動
draw.io ページを開き、 Start ボタンを押下して起動します。
【3D】テンプレートから新規ファイルを作成
まずはファイルの保存先を選択する画面が表示されるため、適当に選びましょう。
今回は「デバイス」を選択します。
![drow.io「ファイルの保存先」](https://blog.kuds.win/wp-content/uploads/2023/07/image.png)
「新規ファイルを作成する」を選択します。
![draw.io「デバイス:新規ファイルを作成する/既存のファイルを開く」](https://blog.kuds.win/wp-content/uploads/2023/07/image-1.png)
左タブで [Cloud] > [AWS] の順に選択すると、[Aws 3d] というテンプレートが確認できますので、こちらを選択して「作成する」ボタンを押下します。
![draw.io「テンプレートURLから/作成する」](https://blog.kuds.win/wp-content/uploads/2023/07/image-2.png)
【3D】AWS アーキテクチャ図を描いてみる
テンプレートから起動した状態では、既にいくつかの描画されています。
左ペインには AWS 3D の図形要素が確認できます。
![draw.io「AWS 3d architecture テンプレート」](https://blog.kuds.win/wp-content/uploads/2023/07/image-3.png)
今回は KUDs Blog のアーキテクチャを描いてみます。シンプルで描きやすいので。
![draw.io「AWS 3d architecture for KUDs Blog WordPress」](https://blog.kuds.win/wp-content/uploads/2023/07/image-4.png)
感想は最後にまとめます。ここで、2D でも描いてみて比較してみます。
【2D】AWS アーキテクチャ図作成
【2D】アーキテクチャ図を描いてみる
前段の手順は 3D と同じですので、いきなり結果です。
![draw.io「AWS 2d architecture for KUDs Blog WordPress」](https://blog.kuds.win/wp-content/uploads/2023/07/image-5.png)
【3D vs 2D】AWS アーキテクチャ図を描くならどっち?
【3D vs 2D】作りやすさの観点
2D の圧勝です。
3D は描きにくいと感じました。描き慣れていないというのもあるかもしれませんが。。
以下に、3D が描きにくいと感じた点をまとめます。
- 図形要素の不足 … AWS の各サービスアイコンが圧倒的に不足しています。ASG や、ACM 等も現時点ではありませんでした。また、Region, AZ 等の枠もないため、自分で線を繋げて作成する必要があります。
- 図形要素の色がデフォルトグレー … ほとんどの図形要素のデフォルトカラーはグレーです。そのため、図形が何の AWS サービスなのか、直感的にわかりづらいです。今回は 3D アーキテクチャ図を作成した際に、あまりにもわかりづらかったため図形に色を付けました。
- 文字情報なし … デフォルトでは文字情報がありません。Private Subnet や VPC 等は適宜文字での補足が必要ですが、文字情報自体 3D との相性がいいとは思えませんでした。
- 図形の前後調整 … 2D ではあまり意識しなくてよかった図形の前後関係も、3D では配慮する必要があり、若干手間です。
【3D vs 2D】見やすさの観点
見やすさについては人それぞれかもしれません。
私は、見慣れているというのもあり、2D が見やすいと感じました。
以下、3D が見にくいと感じた点です。多少前述の内容と重複します。
- 色 … 前述の通り、デフォルトカラーがグレーのため、直感的にどの AWS サービスかわかりづらいです。作成時に色付けすることである程度改善できます。
- 文字情報 … 前述の通り、文字情報はデフォルトではありません。
- アイコン … AWS サービスを判断するのに重要なアイコンが小さい or ないため、対象の図形が何の AWS サービスなのかわかりづらいです。
さいごに
現時点では 3D アーキテクチャ図は、「描きにくい & 見にくい」という点で、まだまだ描きたいとは思えない状況でした。
しかし、3D アーキテクチャ図は斬新でキャッチーですし、「フロントエンドを手前に配置しバックエンドを後方に配置する」という 3D ならではの描画アプローチができる点は面白いと感じました。IT 知識がない人でも感覚的に理解できるかもしれませんね。
今後の図形要素の拡充等の改善を期待です。
コメント