【3D / 2D 比較】AWS アーキテクチャ図を draw.io で描いてみた

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はじめに

AWS アーキテクチャ図は基本的に 2D で描画されることが多いですが、draw.io では 3D のテンプレートも用意されています。
今回は、実際に 3D 簡単なアーキテクチャ図を描いてみます。
2D とどちらが見やすいか・描きやすいかを比較します。

【3D】AWS アーキテクチャ図作成

draw.io 起動

draw.io ページを開き、 Start ボタンを押下して起動します。

【3D】テンプレートから新規ファイルを作成

まずはファイルの保存先を選択する画面が表示されるため、適当に選びましょう。
今回は「デバイス」を選択します。

drow.io「ファイルの保存先」
drow.io「ファイルの保存先」

「新規ファイルを作成する」を選択します。

draw.io「デバイス:新規ファイルを作成する/既存のファイルを開く」
draw.io「デバイス:新規ファイルを作成する/既存のファイルを開く」

左タブで [Cloud] > [AWS] の順に選択すると、[Aws 3d] というテンプレートが確認できますので、こちらを選択して「作成する」ボタンを押下します。

draw.io「テンプレートURLから/作成する」
draw.io「テンプレートURLから/作成する」

【3D】AWS アーキテクチャ図を描いてみる

テンプレートから起動した状態では、既にいくつかの描画されています。
左ペインには AWS 3D の図形要素が確認できます。

draw.io「AWS 3d architecture テンプレート」
draw.io「AWS 3d architecture テンプレート」

今回は KUDs Blog のアーキテクチャを描いてみます。シンプルで描きやすいので。

draw.io「AWS 3d architecture for KUDs Blog WordPress」
draw.io「AWS 3d architecture for KUDs Blog WordPress」

感想は最後にまとめます。ここで、2D でも描いてみて比較してみます。

【2D】AWS アーキテクチャ図作成

【2D】アーキテクチャ図を描いてみる

前段の手順は 3D と同じですので、いきなり結果です。

draw.io「AWS 2d architecture for KUDs Blog WordPress」
draw.io「AWS 2d architecture for KUDs Blog WordPress」

【3D vs 2D】AWS アーキテクチャ図を描くならどっち?

【3D vs 2D】作りやすさの観点

2D の圧勝です。
3D は描きにくいと感じました。描き慣れていないというのもあるかもしれませんが。。
以下に、3D が描きにくいと感じた点をまとめます。

  • 図形要素の不足 … AWS の各サービスアイコンが圧倒的に不足しています。ASG や、ACM 等も現時点ではありませんでした。また、Region, AZ 等の枠もないため、自分で線を繋げて作成する必要があります。
  • 図形要素の色がデフォルトグレー … ほとんどの図形要素のデフォルトカラーはグレーです。そのため、図形が何の AWS サービスなのか、直感的にわかりづらいです。今回は 3D アーキテクチャ図を作成した際に、あまりにもわかりづらかったため図形に色を付けました。
  • 文字情報なし … デフォルトでは文字情報がありません。Private Subnet や VPC 等は適宜文字での補足が必要ですが、文字情報自体 3D との相性がいいとは思えませんでした。
  • 図形の前後調整 … 2D ではあまり意識しなくてよかった図形の前後関係も、3D では配慮する必要があり、若干手間です。

【3D vs 2D】見やすさの観点

見やすさについては人それぞれかもしれません。
私は、見慣れているというのもあり、2D が見やすいと感じました。
以下、3D が見にくいと感じた点です。多少前述の内容と重複します。

  • 色 … 前述の通り、デフォルトカラーがグレーのため、直感的にどの AWS サービスかわかりづらいです。作成時に色付けすることである程度改善できます。
  • 文字情報 … 前述の通り、文字情報はデフォルトではありません。
  • アイコン … AWS サービスを判断するのに重要なアイコンが小さい or ないため、対象の図形が何の AWS サービスなのかわかりづらいです。

さいごに

現時点では 3D アーキテクチャ図は、「描きにくい & 見にくい」という点で、まだまだ描きたいとは思えない状況でした。
しかし、3D アーキテクチャ図は斬新でキャッチーですし、「フロントエンドを手前に配置しバックエンドを後方に配置する」という 3D ならではの描画アプローチができる点は面白いと感じました。IT 知識がない人でも感覚的に理解できるかもしれませんね。
今後の図形要素の拡充等の改善を期待です。

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